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【円安とNISA】オルカンは”円安対策”にもなっている。いちばん怖いのは「円だけで持つこと」

NISA・iDeCo

「円安が止まらないけど、NISAの積立ってこのまま続けていいの?」

最近、まわりでもこの話をよく聞きます。

僕自身、円安のニュースを見ながら「これ、自分の積立にどう効いてるんやろ」と気になって、あらためて中身を確認してみました。

結論から言うと、オルカンのような外国株のインデックスは、実は”円安対策”の側面も持っています。そして、いちばん見落とされているのは「円だけで持っていること」のリスクでした。

この記事では、仕組みの部分を数字と図で確認していきます。為替の予想はしません。というより、できません。

こんな方に読んでほしい

  • 円安のニュースを見て、NISAの積立をやめようか迷っている方
  • オルカンやS&P500を積み立てているけれど、為替の影響がよく分からない方
  • 「円で貯金しておくのが一番安全」と思っている方
  • 為替を気にして、買うタイミングを計ってしまう方

いま、円安はどれくらい進んでいるのか

まず事実の確認です。

ドル円の年間平均は、2025年が 約156円でした。そして2026年7月時点では 163円から164円台で推移していて、節目の165円が視野に入っている状況です。

背景としては、中東情勢を受けた原油価格の上昇でアメリカのインフレ懸念が再燃していること、日銀の追加利上げが慎重で10月か12月とみられていることなどが挙げられています。

ドル円の推移。2025年の年間平均は約156円、2026年7月は163〜164円台

大事なのは、2022年ごろから続く円安が、まだ終わっていないということです。「一時的な変動」ではなく、数年単位の流れとしてここにいます。

オルカンの中身は「外貨建ての資産」です

ここが記事のいちばんの本題です。

オルカン(全世界株式)を買うとき、僕たちは円で買っています。でも中身はアメリカ株やヨーロッパ株など、外貨建ての資産です。

つまり、円で払った瞬間に、実質的には外貨の資産を持っている状態になります。

すると何が起きるか。

  • 円安が進む(1ドル150円→165円)→ 同じ外貨資産の円に直した金額は増えやすい
  • 円高が進む(1ドル165円→150円)→ 同じ外貨資産の円に直した金額は減りやすい

株価そのものが動いていなくても、為替だけでこう動きます。

だから、円安のニュースを見て「損してるかも」と不安になるのは、実は逆向きなんです。円安は、外国株を持っている側にとっては追い風に働きます。

1ドル150円なら15,000円、165円なら16,500円。株価が同じでも円換算では変わる
パパ
パパ

円で買ってるのに外貨建てって、ちょっと不思議ですよね。でも中身がアメリカ株なら、実質ドルの資産を持っているのと同じことなんです🌳

しかもオルカンは、通貨も分散されています

もうひとつ知っておきたいのが、これです。

オルカンは世界中の株に投資しているので、中身の通貨もドル・ユーロ・ポンド・円など、世界中の通貨に散らばっています

S&P500だけを持つと、通貨はほぼドル1本です。オルカンなら、そこも分かれます。

円だけで持つのとオルカンを持つのの比較。オルカンは通貨も分散される

「為替が怖い」と思っている方にとっては、ここは安心材料になるはずです。1つの通貨に全部を賭けているわけではないということです。

※ちなみに、オルカンとS&P500を両方積み立てている方は、思っているよりアメリカに偏っている可能性があります。その計算方法は別の記事にまとめました(下にリンクを置いています)。

じゃあ、円高になったら困るのでは?

正直に書きます。困る局面はあります。

円高が進めば、円に直した評価額は下がります。それは事実です。

ただ、ここで考えてほしいことが2つあります。

1つめ。為替は誰にも読めません。

プロの証券会社の見通しでも、2026年末の予想は150円台から165円あたりまでバラバラです。専門家が本気で分析しても、これだけ幅が出ます。僕に当てられるわけがありません。

2つめ。積立なら、円高はむしろ味方になります。

毎月同じ金額を積み立てていると、円高の月は「同じ1万円でより多く買える」ことになります。逆に円安の月は少ししか買えません。

つまり高い時に少なく、安い時に多く買うという動きが、自動で起こります。これがドルコスト平均法です。

為替を読んでタイミングを計るより、読まずに淡々と続けるほうが、結果的にきれいに買えていく。僕はそう思っています。

パパ
パパ

円高の月は、同じ1万円でたくさん買える。これに気づいてから、為替のニュースがあまり怖くなくなりました🌳

いちばん怖いのは、円だけで持っていること

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

「投資は怖いから、全部円で貯金しておく」

一見、いちばん安全に見えます。でも実際には、円だけで持つのは”日本円に全額を賭けている”状態でもあります。

そこに2つの目減りが重なります。

1つめ、円安。円の価値が外貨に対して下がると、輸入品の値段が上がります。ガソリン、食料品、電気代。生活に直接効いてきます。

2つめ、インフレ。物の値段が上がれば、同じ1万円で買えるものは静かに減っていきます。

数字は減っていないのに、買えるものが減る。これがいちばん気づきにくい減り方です。

円だけで持つと、円安とインフレの両方で価値が目減りする

今月、友人の結婚式に参列しました。ご祝儀は3万円です。

僕自身は11年前に結婚しています。そのときにいただいたご祝儀も、3万円でした。

正直に言うと、少し得した気分になりました。同じ3万円なのに、11年分だけ価値が軽くなっているからです。

でも同時に「今って、3万円でいいんかな?」とも思いました。

ご祝儀の相場は、何十年も前から3万円のまま。金額だけは、インフレの影響を受けません。でも3万円で買えるものは、昔と今で全然ちがいます。

数字は変わっていないのに、中身は静かに軽くなっている。会場でふと、そう思いました。

円で持つことも、それ自体がひとつの賭けです。リスクゼロの置き場所は、どこにもありません。

僕がやっていること(3つ)

参考までに、いまの自分のやり方を書いておきます。真似を勧めるものではなく、あくまで記録です。

1. 為替を見て積立額を変えない

円安でも円高でも、金額は同じにしています。変えはじめると、結局タイミングを計る話に戻ってしまうからです。

2. 生活防衛費は円で、投資は外貨建てで持つ

数年以内に使うお金は円のまま置いています。為替で目減りさせたくないからです。逆に10年20年動かさないお金は、外貨建ての資産に置いています。使う時期で分けるのが自分の整理の仕方です。

3. 為替のニュースで売買しない

これはFXで痛い目にあった経験からです。19歳で始めたFXで、為替を読もうとして貯金を溶かしました。だから今は「読めないもの」として扱っています。

パパ
パパ

為替は読めないので、うちは積立額を変えません。変えはじめた瞬間にタイミング勝負になってしまうので🌳

まとめ

  • ドル円は2025年平均が約156円、2026年7月は163円台から164円台
  • オルカンの中身は外貨建て資産。円安が進むと円換算の評価額は上がりやすい
  • オルカンは通貨も世界中に分散されている(ドル1本賭けではない)
  • 円高になれば評価額は下がるが、積立なら円高の月は多く買える
  • 為替は誰にも読めない。だからタイミングを計らず淡々と続ける
  • いちばん怖いのは「円だけで持つこと」。円安とインフレの両方で静かに目減りする

円安のニュースは不安をあおる形で流れてきます。でも自分が持っているものの中身を知っていれば、慌てる必要がない場面はけっこう多いです。

まずは自分の資産が「どの通貨で置かれているか」を、一度だけ確認してみてください。

※この記事は一般的な情報の解説と、僕自身の記録です。特定の商品や売買を推奨するものではありません。為替や相場の見通しを予想するものでもありません。数値は執筆時点(2026年7月)のものです。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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