初めて配当金を受け取ったのは2022年でした。
金額は数百円です。
それでも、初の配当金はめちゃくちゃうれしかったです。
たかが数百円ですが、達成感がありました。
自分も『高配当株投資家の一歩を歩み始めたんだな』と感じた瞬間でした。
あれから4年です。
いまは見込みで、年間30万円ほど入ってくるようになりました。
特別なことはしてません。
買い足して、持ち続けただけです。
この記事では、その配当金がどういうお金なのかを、
むずかしい言葉を使わずに書きます。

投資を始めたころは、株で増やす=安く買って高く売るだと思ってました。
上がりそうなものを買って、上がったら売る。
それしか知らなかったんですよね。
でもこのやり方、売らないと1円も増えません。
含み益がどれだけ出ていても、画面の中の数字です。
売って初めて、お金になります。
だから毎日、値段が気になります。
上がったら「もっと上がるかも」で売れない。
下がったら「戻るまで待とう」で動けない。
僕はこれを10年以上やってました。
でも、別の増え方があるんですよね。
売らなくても、持ってるだけで入ってくるお金です。
それが配当金です。
持ってるだけで、勝手に振り込まれます。
いわゆる不労所得ってやつですね。
配当金は「会社が稼いだ利益の分け前」です
会社は1年間、商売をして利益を出します。
そのお金の使いみちは、だいたい3つです。
- 会社の中に貯めておく
- 新しい設備や事業に使う
- 株を持ってる人に配る
この3つ目が配当金です。
株を持ってるということは、その会社のオーナーの1人ということです。
だから、稼いだお金を分けてもらえます。
⚠️ ここで1つ疑問が出ると思います。
「配らずに全部会社の成長に使ったほうが、会社は成長するんじゃないの?」
そのとおりです。実際、配当をまったく出さない会社もあります。
でも配当を出す会社にも理由があります。
株主に「持ち続けてもらう」ためです。
毎年ちゃんと配当を出す会社は、株主に選ばれ続けます。
だから多くの会社は、利益の一部を配当に回します。
利益のうち何%を配当に回したかを「配当性向」といいます。
30〜40%くらいが一般的です。
いつ、どうやって入ってくるのか
日本の会社の多くは、年に2回配当を出します。
3月決算の会社 6月ごろ + 12月ごろ
やることは何もありません。
証券口座に、勝手に振り込まれます。
⚠️ ここ、勘違いしやすいところです。
「配当で月10万円」と聞くと、毎月10万円ずつ入ってくるように思いますよね。
入りません。
うちの今年の実績を出します。
6月 69,414円 7月 304円 8月 0円
こんなに偏ります。
日本株は3月と9月に決算が多いので、配当が届くのはその2〜3か月後です。
だから6月と12月に山が来ます。
8月に明細を見て「入ってない」と落ち込む必要はないです。
そういう月なだけです。
⚠️ もう1つ、ここは間違えやすいです。
配当をもらうには、「権利付最終日」の大引けまでに買う必要があります。
権利確定日(決算月の末日が多い)ではありません。
その2営業日前です。
3月決算の会社だと、こうなります。
| 日付 | 呼び方 | この日に買うと |
|---|---|---|
| 3月27日 | 権利付最終日 | 配当をもらえる |
| 3月30日 | 権利落ち日 | もらえない |
| 3月31日 | 権利確定日 | もらえない |
※日付は説明用です。曜日で毎年ずれるので、その年のカレンダーで確認してください。
⚠️ 権利落ち日に売っても、配当はもらえます。
権利付最終日の大引けに持ってさえいれば、翌日に売ってOKです。
じゃあ前日に買って翌日に売れば得なのかというと、そうでもありません。
権利落ち日は、配当のぶんだけ株価が下がるのが普通だからです。
1株あたり50円の配当が出るなら、
権利落ち日には株価も50円くらい下がります。
配当で50円もらっても、株が50円安くなっていたら差し引きゼロです。
⚠️ ちなみに僕は、この日付をほとんど気にしてません。
長く持つつもりで買ってるので、
権利日の前後で売り買いすることはないです。
知っておいて損はない話ですが、
そこを狙いにいく必要はないと思ってます。
「利回り」の見方だけ覚えてください
配当の話で必ず出てくるのが利回りです。
計算はこれだけです。
1年間の配当 ÷ 株価 × 100 = 配当利回り(%)
100円の配当がもらえる株を3,000円で買ったら、利回りは約3.3%です。
⚠️ ここからが大事です。
利回りには2つあります。
| 意味 | |
|---|---|
| 時価利回り | いまの株価で計算した利回り。証券サイトに出てるのはこれ |
| 取得利回り | 自分が買った値段で計算した利回り。自分にしか分からない |
この2つは、どんどん離れていきます。
僕は三菱商事を持っています。
買ったころ、この会社の配当は1株あたり50円でした。
それが5年で125円になっています。
同じ株数を持ってるだけで、受け取る額が2.5倍です。
数字にするとこうなります。
自分の取得利回り 4.89% いまの株価での利回り 2.62%
この2つが意味してるのは、こういうことです。
株価が上がったので、いま買う人の利回りは下がりました。
でも、自分がもらう額は増えています。
証券サイトを見て「利回り2.6%か、低いな」と思う人がいます。
でも、自分にとっては4.89%です。
見てる数字が違うだけなんですよね。
⚠️ そしてここが、高配当株のいちばんおいしいところだと思ってます。
増配してくれる会社を早く持つほど、自分の利回りだけが上がっていきます。
あとから買う人には、その利回りは手に入りません。

実は僕の周りにも、この仕組みを知らないまま
高配当株を持ってる人がいます。
自分の取得利回りはもう十分高いのに、
証券サイトの時価利回りだけを見て
「もう利回り低いな」と、優良な株を手放してしまう。
見てるのが、自分の数字じゃないんですよね。
一度買ったら、その株の利回りはもう自分だけのものです。
証券サイトの数字が下がっても、自分がもらう額は減っていません。
もう1つ、よく聞かれることがあります。
「ポートフォリオの中で、どの銘柄が一番いいの?」
答えると、だいたいこう返ってきます。
「じゃあそれ買っとけば間違いないね。真似して買ってみよ」
⚠️ そうじゃないんです。
その銘柄が僕にとって良いのは、買った値段が安かったからです。
同じ株を今日買っても、利回りは全然ちがいます。
さっきの4.89%と2.62%が、まさにそれです。
いい銘柄を教えてもらうより、
なぜその銘柄なのかを自分で説明できるほうが、ずっと大事です。
説明できないまま買った株は、下がったときに落ち着いていられません。
僕がそうでした。
株価が下がっても、配当は入ってきます
ここがいちばん伝えたいところです。
株価は毎日動きます。
朝は上がって、夕方には下がってる。
理由が分からないまま、1週間で5%動くこともあります。
そのあいだ、配当は1円も動いてません。
会社が「今年は125円出します」と決めたら、
株価がいくらになろうと125円が入ってきます。
これ、けっこう救われます。
株価が下がってる時期って、何をしても報われない感じがするんですよね。
でも配当は、そういう月にも普通に振り込まれます。
⚠️ もちろん、絶対ではありません。
会社の業績が悪くなれば、配当は減ります。
これを減配といいます。
配当は「利益の分け前」なので、利益が減れば分け前も減る。
当たり前といえば当たり前なんですよね。
高配当株をやるなら、減配はどこかで必ず踏みます。
踏まない人はいないと思ってます。
⚠️ でも、実際に僕が手放したのは減配ではありませんでした。
エア・ウォーターという会社で不適切な会計処理が公表されて、株価が急落しました。
僕は買う前に、自分の基準を決めています。
その基準から外れたので、売りました。
いま見ると株価は回復していて、持っていればプラスになってました。
売るとき、ためらいはありました。
でも僕は過去に、自分のルールを守れず
大きな失敗をくり返してきました。
だからいまは、どんな状況でもルールどおりにやると決めています。
ルールどおりに動けた自分をほめたいです。
配当が減ることより、
「どうなったら手放すか」を先に決めてないことのほうが怖い。
株価が下がってるときに、冷静な判断はできません。
僕は何回もそれで失敗してきました。
含み損を抱えたまま「戻るまで待とう」で動けなくなる。
だから、買う前に決めておきます。
税金の話(ここだけ我慢して読んでください)
配当金には20.315%の税金がかかります。
100円の配当なら、手元に残るのは約80円です。
所得税・復興特別所得税 15.315%
住民税 5%
─────
合計 20.315%
証券口座の種類によりますが、多くの場合は自動で引かれて振り込まれます。
自分で計算する必要はありません。
⚠️ そして、NISA口座で買った株の配当は、この税金がゼロです。
同じ100円の配当でも、
課税口座 約80円 NISA口座 100円
同じ会社の同じ株なのに、手元に残る額が違います。

⚠️ 1つだけ落とし穴があります。
NISAで配当を非課税で受け取るには、
証券口座で「株式数比例配分方式」を選んでおく必要があります。
これを選んでないと、NISAで買っていても税金が引かれます。
しかも、あとから確定申告をしても取り戻せません。
設定は証券会社のサイトで数分です。
一度選べば、他の証券会社で持ってる株にも自動で適用されます。
心当たりがある人は、今日中に見ておいてください。
オルカンだけではダメ、という話ではありません
⚠️ ここを誤解されたくないので、はっきり書きます。
まずインデックスです。順番は変わりません。
僕も最初の3年はオルカンだけでした。
生活防衛資金を貯めて、積立を続けて、そのあとで高配当株を始めました。
そのうえで、いまの我が家の方針を書きます。
ライフプランを作って、キャッシュフロー表まで出しました。
老後資金と教育費は、いまの積立を続ければ足ります。
むしろ続けすぎると、使いきれなくなる可能性が見えました。
数字でそこまで見えてから、肩の力が抜けました。
それまでは、少しでも多く運用に回したくて、
投資に回せるお金を増やすために副業にも挑戦してました。
周りが見えないまま全力で走って、失敗しては焦る。
その繰り返しでした。
いまも副業は続けてます。
でも、心に余裕を持ちながら楽しくやれています。
そのうえで、これからの方針です。
今後はオルカンの積立額を抑えつつ、高配当株の比率を上げていきます。
軸を高配当株に移していきます。
理由はシンプルです。
老後資金はクリア。教育費もクリア。
残ってるのは、今を充実させることです。
インデックスは、使うときに売らないといけません。
配当は、売らなくても毎年入ってきます。
今を楽しむお金としては、配当のほうが使いやすいんですよね。
去年までは、配当が入るたびに再投資してました。
増やすのに必死だったからです。
今年はその配当で、夏に2回旅行に行きました。
⚠️ ※我が家の方針です。おすすめではありません。
配当のいいところは、増えてるのが目に見えることです。
インデックスは、増えていても数字が動くだけです。
下がってる時期は、何も起きてないように感じます。
配当は、下がってる時期にも振り込まれます。
それが、続けるための燃料になります。
これから知りたい人へ
配当のことを調べ始めると、
利回りランキングや「高配当おすすめ10選」がたくさん出てきます。
そこから入らないでください。
利回りが高い株には、高くなってる理由があります。
業績が落ちて株価が下がった → そのあとも下がることがある 業績はいいのに買われてない → 比較的買いやすい
同じ「利回りが高い」でも、中身が全然ちがいます。
利回りは割り算の結果でしかありません。
株価が下がれば、勝手に上がります。
先に見るのは、利回りではなく会社の中身です。
次の記事では、その中身を何で見てるかを書きます。
⚠️ ※これは僕の記録であって、特定の銘柄をすすめるものではありません。



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